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◆ 大津絵 と 浮世絵

 
江戸時代の二つの民画
  「大津絵」と「浮世絵」はともに江戸時代の日本を代表する二大民画です。

骨董価値を認められ、海外からの人気も高い「浮世絵」。
それに対し、明治時代に衰退し、その後、良さを再評価された「大津絵」。

明治以降の衰退から現代にいたるまでに、なぜ評価や知名度が違ってきたのか。
それぞれの特徴を比較することによって見えてくるものは、何なのでしょう?
   
大津絵
浮世絵
 
  特徴

肉筆画がメイン。現代では版画もある。

・なめらかな筆はこびだが、描写はアバウトで豪快

・ユーモア、親しみやすさのある土産物

・画題が商業キャラクターのようである

木版画がメイン。肉筆画もある。

・下絵師 ・ 彫師 ・ 刷師の分業

・はっきりした図柄と大胆な構図で美しい

・メディア 大衆に大量に売られた出版物

  制作時間 画題にもよるが、3分〜10分 作品にもよるが、長時間
  価格 蕎麦一杯程度と言われ、安い 同じ絵柄のものを多く刷り上げることにより安い
  絵師の画料 安い 安いが、作者名がブランド化された一部の
絵師の画料は高かった
  昔の作品
安価な土産なので、消耗品として扱われ
数も浮世絵と比べると少なく、
残るものは非常に少ない
安価で大量にでまわり、作品によっては
蔵に保存されていたものもあるが、明治以降
日本では軽視され、多量の作品が海外に流出した
  スター絵師 大津絵は土産物であった故に、絵師のサインや
落款はなく、江戸時代においては
絵師というよりも、「職人」であった
葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽
など多数
  売る場所 当時、大津の人口は1万5千人弱
東海道の旅人を相手に売っていた
100万人都市の江戸
  売るための
戦略
たくさんの需要にこたえるため、手間をかけず
コストパフォーマンスを高めていった
版元が売るためのブランド化をした

ヒットをとばすために、誰を絵師として抜擢するか?
版元が売れそうなテーマや企画を考えて売った
   
 


早く、安く買えるように工夫された「大津絵」は、東海道を行き交う旅人の土産物でした。

現代と違って、好きなように自由に旅をすることのできなかった江戸時代において、
旅は一生に一度ともいえる、貴重な体験だったようです。

伊勢のおかげ参りに行ったのなら、ついでに京の都も見て帰ろう。
そんな旅人が、ふと足をとめ、お土産に選んだのが「大津絵」です。

日持ちがよく、軽くてリーズナブル、護符としての価値もあった大津絵は
大衆から愛された、江戸時代の究極のお土産だったのです。

 
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