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◆ 大津絵の歴史

 
「大津絵」の誕生 (寛永年間 【1624年〜44年頃】)
 

大津絵の誕生は、寛永年間あたりと考えられています。
庶民の日常の礼拝に用いられるものとして、仏画を中心に描かれ始めました。
安く制作できることが条件であったと言われています。


 
世俗画のはじまり (十七世紀後期〜十八世紀前期)
 

早い時期に世俗画へと転じていきました。

浮世絵風の美人たち(藤娘や文読む女、傘さす女など)が描かれはじめ、
その後大津絵師のアレンジが加えられていき、大津絵の画題が
確立していきます。

大津絵の画題として有名な「鬼の念仏」もこの頃から描かれています。

 
風刺や滑稽へ (十八世紀半ば〜末期)
 

18世紀ごろから、大津絵と教訓を説いた道歌と結びつくようになりました。

表現は、滑稽味をおび、愛らしさが中心となった作品へとかわってきました。

 
実用的なものへの変化 (十九世紀初期)
 

画像に変化はありませんが、実用的な護符(おまもり)として手間を省く
描き方になってきました。

顔の表現や手足の描写に柔らかさがなり、淡白で愛らしい作品になって
いきました。

 
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